ビル・エヴァンス タイム・リメンバード♪

「美と真実だけを追求し、他は忘れろ。」

 尊敬するジャズピアニスト、ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画のDVD、やっと手に入れることができました。

壮絶な51年の人生、貴重な演奏シーン、近しい関係者・友人の証言、美しく胸に突き刺さるピアノ…とても濃密な映画でした。

映画の中の言葉ではありませんが、ビル・エヴァンスがインタビューで述べている素晴らしい言葉を紹介したいと思います。

「手を広げすぎると、どうしても目が届かなくなる。例えば戦争と飢餓と貧困が同時に襲ってきた時、人間として何をすべきか。とてもすべては面倒見きれない。そこで、自分の力を最高に発揮できる分野を選ぶんだ。そこで全力を尽くせば、その力が他の分野に波及して全体が改良される。だから僕が音楽に自分の持てる力をすべて注げば、僕が望むような波及効果が必ず出ると思うんだ。」

「自分で発見しないと、何事にも興味は持てない。生徒だって与え過ぎるとやる気をなくすものだ。」

「僕は他の人ほど天分に恵まれなかったが、それが幸いした。技術を磨くのに苦労するうちに、分析力がついたんだ。かえって物事がはっきり見える。困難にぶつかった時の対処の仕方とか、克服するのに要する時間はどのくらいかとか、苦労をすればそれだけ得るものがあるのに、人は困難の大きさにすら気がつかない場合が多い。簡単に克服できないとなると、能力がないと決め込んで、努力することをやめてしまうんだ。だが、困難の理由さえ分かれば、克服の過程が楽しくなる。そういう生き方ができた僕は本当に運がいいんだ。」

インタビューの様子をより詳しく知りたい方は、下の記事をどうぞ。映画の予告編の記事も良かったら見てみて下さい。

ありがとう、ビル・エヴァンス。

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