佐藤雄紀 ラヴェル・リサイタル 曲目紹介③♪

ボロディン風に、シャブリエ風に(1912 or 1913)


『ボロディン風に』

イタリア人のアルフレード・カゼッラは様々な作曲家の作風を模したパロディ作品集を出版していた。ラヴェルが他の作曲家を真似て即興演奏しているのを聴き、パロディ第2集のための曲を書くよう依頼して生まれたのが、『ボロディン風に』と『シャブリエ風に』である。このロシア風のワルツは、ボロディンの特徴を見事に捉え、ラヴェル自身も模倣を楽しんでいるようである。


『シャブリエ風に』

シャブリエはフランスの作曲家で、フォーレなどと共に、ドビュッシーやラヴェルにも大きな影響を与えた。天才的なピアノ演奏でも知られていた。実は『シャブリエ風に』は、模倣の模倣なのである。シャブリエがどのようにグノーのオペラ『ファウスト』のアリア『ジーベルの花の歌』を編曲しただろうかということをラヴェルが解釈したものである。ラヴェルの言葉「模倣しなさい。模倣しながらも自身を保持していられるということは、語るべきものを持っているからである」




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