アルゲリッチ 私こそ、音楽!
人間には非日常の世界がとても大切。
「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」遅ればせながら観ました。三女・ステファニーの撮った貴重な映像を基にした現代を代表するピアニスト マルタ・アルゲリッチのドキュメンタリー。出会えて良かった。Amazonで観れます。
昨日のボードレールの投稿にも繋がることですが、アルゲリッチの発する言葉には、聴いている人間によって様々なことを感じさせ、考えさせる詩のような余白があるように感じました。よく「言葉では上手く説明できないけど」と言っているのが印象的でした。
一瞬の変化を捉えることのできない、そして二度と再現することのできない時間芸術の音楽そのもののような人でした。そして、天賦の才。
これぞ芸術家という勇気をもらえますね。
公式ホームページより
「子供の頃から類稀な才能を発揮し、16歳で既に“生ける伝説”と呼ばれたマルタ・アルゲリッチ。麗しい美貌とは裏腹に、力強く圧倒的な演奏でたちまち世界中にその名を広げ、以降、約50年以上に渡りクラシック界の“女神”として君臨し続けている。しかし、スキャンダラスな私生活や気分屋で情熱的な性格は有名で「奔放な性格も彼女の芸術の一部」と称される。本作はそんな彼女のこれまで明かされる事のなかった演奏会の裏側、家族との姿、3人の娘たちの想い等、極めてプライベートな部分に迫り、核心を掘り下げてゆく。
三女・ステファニーが長編初監督にして挑むのは、“女神”である母とその娘たちの心の記録!
生まれてからマルタと一度も一緒に暮らしていない長女リダ。忙しい母の代わりに妹の面倒をみた次女アニー。そして、子供の頃から母をファインダー超しに見つめていた三女ステファニー。母と有名ピアニスト、両方のマルタを知る娘たちがそれぞれの出自を語り出す…。ステファニーは長編初監督ながら、一見深刻な主題をウィットに富んだ編集に軽いタッチを添えて見事に描きだした。更に、プロデューサーに『パリ・オペラ座のすべて』『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』のピエール・オリヴィエ・バルデを迎え、ドキュメンタリー史に刻む新しい形式の音楽ドキュメンタリーが誕生した!」
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