本務校で高校生に向けて書いた文章♪
音楽を学ぶとは
-幼児教育学科 音楽担当 佐藤雄紀
こんにちは。豊南短大で音楽を担当している佐藤雄紀です。
昨今、役に立つ役に立たない、こうしたら得だ損だ、合理的だなどの考え方がどの社会にも蔓延していますが、それは非常に寂しいことです。私は人の痛みにそっと寄り添えたり、美しいものに心の底から感動したりできる豊かな感性は、人間社会において最も大切なことの一つだと考えています。
休校中のことを考えてみて下さい。音楽もなく、本もなく、映画もなく、美しいものに感動することもなく、毎日を過ごすことができますか。僕はゲームをするという方もいるでしょう。その音楽を作曲しているのは、シナリオを書いているのは、キャラクターをデザインしているのは誰でしょうか。私はショッピングをするという方もいるでしょう。世の中のあらゆるもので、デザインされていないものは一つもありません。
音楽や美術などの芸術は、決して限られた人間のものではなく、皆にとって非常に身近なものなのです。ただ、普段は意識することが少なく、目に見えづらいだけなのです。この文章を読んだ皆さんは、芸術の大切さを再認識してくれましたね。
私は音楽を通じて、豊かな人間性を育みたいと考えています。豊南短大では、具体的にどのような音楽教育が行われているか少しご紹介したいと思います。
・ピアノの教材はバイエルでなく、バスティンを採用しています。バスティンは全ての曲に標題や挿絵があり、想像力をかきたててくれます。また、多くの曲に歌詞が付いていて、弾き歌いへのスムーズな移行が期待できる教材です。
・初心者、経験者、上級者全ての学生が必死に学べる、4つのレベルに分かれたカリキュラムを用意しています。弾き歌いの演奏をする時には、他の学生に周りで歌ってもらったり、子どもへの声かけを含む歌唱指導を体験してもらったりし、保育現場に繋がる授業を展開しています。
・アクティブ・ラーニング型のピアノレッスンです。学生同士が教えあい、助け合う雰囲気を大切にしています。自分が身につけたことを友人に伝える経験は、保育者を目指すにあたって欠かすことができません。
・3回の入学前準備授業を実施し、ピアノの授業へスムーズに入っていけるよう丁寧に指導しています。
音楽教育の記事は豊南短大のHPにも載せていますので、是非チェックしてみて下さい。皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
佐藤雄紀
0コメント