コロナから考える非常勤講師の待遇について♪
現在の短大に赴任するまで、中学、高校、専門、短大、大学と7つの学校で非常勤講師を勤めました。非常勤講師の収入のみで生計を立てるのが、専業非常勤講師。
僕も専業非常勤講師の時に、両方の給与形態を経験済み(時給制・月額制)ですが、コマ数に応じた月額制の学校は有り難かったです。最も有り難かった学校では、夏期と冬期に少しずつ手当が出ました。月額制であれば、現在のような急な休校などの場合でも、講師の先生方は安心して暮らすことができるでしょう。また、優秀な人材も集まりやすいと思います。
特に音楽や美術などでは、自分の活動をしながら敢えて講師で働きたいという先生が多くいらっしゃいます。学校の中に音楽活動、創作活動、研究活動を活発に行っている先生がいるということは、非常に価値のあることではないでしょうか。
非常勤講師は、教育において最も重要な授業を担う公共性の高い仕事なので、今回のような事態に影響されずに安心して働けるように、どの学校もコマ数に応じた月額制の給与になれば良いのですが…公立の学校、国公立大学(と一部の私立学校)では、時給制のところが多いようです。
専業非常勤講師の時にもう一つ感じていたのが、「待遇は〜大学給与規定による」と採用されるまで給与を明示されないことが多かったことです。幾らかはもらえるんだろうけど、生活がかかっている非常勤講師側からすると一種の賭けでした。
そして、授業準備や採点には膨大な時間がかかります。その時間をきちんと加味した給与、給与形態をどの学校でも実現できるよう国がしっかりと支えてほしいなと思います。知や芸術、教育を誠実に積み重ねてきた人間が冷遇されない社会を心から願っています。
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