佐藤雄紀ピアノリサイタル オール・ショパン・プログラム♪
いよいよ来週の5月13日(日)に迫ってきました。一日一日を大切に、身体を休めながら、じっくり向き合っていけたらと思います。
今回はオール・ショパン・プログラム。僕にとって、とても大きな挑戦です。そのショパンはピアノ演奏芸術について、次のように述べています。
「単純さこそが全てです。あらゆる困難を克服し、数限りない音符を弾き尽くした後にこそ単純さがまばゆいばかりの輝きを帯びるのであり、そうなれば至高の芸術を極めたことになるのです。この極意に一刻も早く到達しようと思う人ほど永遠に達することができないでしょう。終りのほうから始めるわけにはいかないのです。この目標を実現するためには、大量にしかも集中的に勉強しなければなりません。生易しいことではないのです。」
人生においても同じことが言えるかもしれません。
先日、よくして頂いている同僚の彫刻家の先生とこんな話をしました。
「作品を演奏するとは(先生の場合は、作品を制作するとは)、自分の魂全てをかけて向き合い、迷い、試行錯誤し、失敗し、時々何かを得たと思ったら蜃気楼のようにつかまえられないこともあり、しかし諦めずにじっくりと、時間をかけて向き合い、熟成させ、少しずつ少しずつ、あるべき自然な形が形成されていくものだね。」と。
だから、演奏にはその人間の全てが出るのでしょう。先生は作品を見られるのは、心の中まで全て見られているようで、とても恥ずかしいと仰っていました。
言葉では決して伝えられないものが沢山つまっている。芸術はそんな強いエネルギーを持っています。リサイタルに向けて、少しでも本物に近づいていけるよう、最後まで取り組んでいきたいと思います。
もしよかったら、5月13日(日)の佐藤雄紀ピアノリサイタル 足を運んでみて下さい。
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