「第三夫人と髪飾り」鑑賞♪
悠久の美しいベトナムの自然、官能美、情景描写、東洋的魅力…
ベトナムは20世紀半ばまで一夫多妻制だったそうです。よくありがちな夫人同士の嫉妬や意地悪などはなく、当時様々な状況に置かれた女性を(メイフェア監督曰く)「客観的視点で表現」した素晴らしい作品、出会えて良かったです。
以下アッシュ・メイフェア監督のインタビュー記事より引用
「真実と美を追求した本作を「どうしても祖母に見せたかった」というメイフェア監督。物議を醸すことを覚悟で本国での公開を決めるが、一部から激しい中傷を受け、わずか4日で上映中止に追い込まれた。
「ベトナムはとても保守的で映画の検閲が厳しく、独立系のフィルムメーカーでは、国外の映画祭で評価されてもベトナムでは上映をあきらめることが多いんです。本作では、女性を力で黙らせていた暗黒の時代と、女性の奔放なセクシャリティを描いたので、保守側から反発があることは覚悟していました。それでもあえて上映に踏み切ったのは、曾祖母ら家族への敬意と、若いアーティストたちに圧力に屈しないでいてほしいという思いがありました。作品は検閲を通って公開できたのですが、撮影当時13歳だったメイ役のグエン・フオン・チャー・ミーがラブシーンを演じたことに対する中傷コメントで炎上してしまった。彼女と家族のためにやむなく上映中止を決断したのです。でもそのせいで、作品をベトナムの映画史に刻むことができました。公開はこれからのベトナム映画のためにも、有意義なことだったと考えています」」
「第三夫人と髪飾り」Amazonで観れます🎥
0コメント